2011年10月23日

樹木医さんと雑司ヶ谷霊園散歩



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昨日までの雨もあがり、気持ちの良いお天気のもと
樹木医さんと雑司ヶ谷霊園の樹々や草木を見て歩きました。
http://forevertree.blog133.fc2.com/blog-entry-27.html

大鳥神社から、いざ、雑司ヶ谷霊園へ


都電脇の青い木の実 雑司が谷ではよく見かける

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霊園にはいると、すぐに大きな椎ノ木
解説の樹木医福井先生、曰く
「椎ノ木は暗い感じになるので、最近は人気がないんです」
そうか今は人気がないのか、、しかし、
漱石研究者としては、すぐに思い出す『三四郎』の一節がある。

三四郎がヒロイン美禰子と初めて出会うシーン、
東大構内心字池(このシーンから今は「三四郎池」と呼ばれる)の畔で

  「これはなんでしょう」と言って、仰向いた。頭の上には大きな椎の木が、
 日の目のもらないほど厚い葉を茂らして、丸い形に、水ぎわまで張り出していた。
 「これは椎」と看護婦が言った。まるで子供に物を教えるようであった。
 「そう。実はなっていないの」と言いながら、仰向いた顔をもとへもどす、
 その拍子に三四郎を一目見た。三四郎はたしかに女の黒目の動く刹那を意識した。


何でも明るくすればいいわけではない、椎ノ木の陰影を三四郎は美禰子に感じた。



これは、ヒサカキ

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美しい梨地の樹皮のモクセイ科の樹

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上ばかりではなく、よ〜く足下も見ると、霊園の地面にはこんな穴が、、、

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蟬の幼虫がこの穴から這いだした跡だという。






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これはシキミ、ハッカクと似ているが食べると死ぬかも知れないほど猛毒らしい。
墓所にこの樹が多いのは、かつて土葬だった頃、犬などに遺体を掘り起こされないように
毒のあるシキミを植えたからだと、福井先生曰く。
確かに霊園ではよく見かける。美しい白い花が咲くのに、毒があるか、、、

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樹の姿はこんな感じ。






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こちらは、イイギリの愛らしい赤い実


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樹の姿も桐に似ている。

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こちらは、ヤマゴボオウの実、今の時期の霊園は多くの木の実がなっている。

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野草の蜜を吸っている美しい蝶に出会う。

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タテハチョウ、
福井先生曰く「この蝶は脚が2本退化して、4本脚になっている」
ほ〜〜お、そんな蝶がいるのか!と、思って寄ってみる。

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4本かな??〜〜(^^)

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4本でも6本でも、美しい〜(^^)



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近くの樹の中に紛れ込んでいるのは、カマキリ
葉のいろと見分けがつかない。

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虫に見とれていたら、先頭は漱石先生の墓所へ
一頻り、私が漱石の墓所に関しての説明をする。
更に詳しくは、こちらを →
http://zoushigaya.seesaa.net/article/140069282.html



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墓所の前の大きな樹に、宿り木のようにまつわりついている
モッコク、
福井先生のよると、
南方原産のもので、沖縄の首里城の材に使われている由緒のある樹とか。






大きな樹の枝に吊されたペットボトル、
スズメバチを誘って捕獲するものだという。
今の時期のハチは攻撃的になっているのでとても危険らしい。

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これは椋の木、椋鳥がその実を好むからそう呼ばれるらしい。

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樹皮も美しい。

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これは霊園でよく見かける、ネズミモチ、
この実は鳥に食べられることによって、柔らかくなり発芽しやすくなると、福井先生曰く。

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大きく枝の張りだした明るい大木
プラタナス、霊園ではこの木だけではないかな。
ヨーロッパの街路樹ではよく見かけるのに、東京には余りないのはなぜ?って伺ったら、
「東京でもあるけど、枝を切ってしまうので、分からなくなってしまうのでは」とのこと。

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大きなボンボンのような実がなっている。

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実の中は、こんなふうに

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今度は、細い枝にこんな大きな実が。花梨でしょうか。

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霊園巡りも帰路へと、その時、もう一人の樹木医さんのみずほ先生が、叫んだ。
「あ、あれは本物のサザンカァ〜!」

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一般によく見かける赤い山茶花は、椿の改良品種で、
このような白く可憐な山茶花は都内では少ないという。


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大きな樹に、ちらほらと白い花が咲く、奥ゆかしさが良い。
この樹がとても貴重だということを知ったことは、
雑司が谷に住む者にとって、とても有り難かった。
今後も大切に見守っていきたい。



こうして、霊園巡りは終了。
福井先生、岡山先生、ありがとうございました。
ご一緒させていただいたみなさま、ありがとうございました。
この会はいつもゆる〜い感じで、私はとても好きです、(^^)

樹木医岡山瑞穂さんのブログ →
http://www.kofu-japan.com/j-blog01.php



霊園の日暮れ

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夕暮れ時の、雑司が谷弦巻通り


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posted by 星跡堂主人 at 22:47| 東京 ☀| Comment(1) | 雑司ヶ谷霊園 Cimetière de Zoushigaya | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
書き込むのがすっかり遅くなってごめんなさい。

お写真とても素敵。

雑司ヶ谷は、ぶらっと別の日にまた行きたいわ。

Posted by 樹木医みずほ at 2012年02月27日 16:52
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